皆さん、こんにちは。ブルースです🦇(ブルースTwitter)
らめるさんのツイートがタイムラインから流れてきたときに、面白そうなネット記事を添付してくれていたので読んで記事にしています。
元記事は↓
1500万円の退職金を元手に居酒屋経営。1年で破綻したワケは「客の意識の低さ」――2021年ベスト10
記事自体は2021年の9月の過去記事のようです。
FIREや早期退職をして自分のビジネスをしたい、という方は今も昔も一定数いるので決して珍しいことではありません。
好きなことで、のんびり仕事をする。
夢のような響きですね。
私も将来には、サイドFIREしてマイビジネスをやりたいと思っているうちの1人です。
ところが、そこには結構大きな落とし穴が潜んでいたりするので、用意周到に準備が必要。また多額のお金を投資してビジネスに参入する場合には大きなリスクが伴います。
今回はこの記事の事例から思ったことを述べます。
FIREという概念をご存知ない方は以下の記事をご覧ください。
サイドFIREについての記事も↓に貼ります。
今回伝えたいことは3点です。
- 「会社から逃げたい」は動機として弱い
- 初期投資が高く、参入障壁が低いビジネスは危険
- 他責でビジネスの成功はありえない
この3点についてお話します。
私にビジネスの成功体験があるわけでもないので、戯言くらいに読んでいただければ。
また、当記事の意図としては
- 児玉さんのチャレンジそのものを否定はするものではない
- 夢や目標を持って会社を去るのは良いこと
- 自分がFIREするときの戒めとする
というところにあります。つまり将来の自分に向けて書いています。
「会社から逃げたい」は動機として弱い
本文にこういった文章があります。(児玉さんが、そうだったのかはこの記事からは分かりません。)
上司の顔色を窺い、部下のパワハラ糾弾に怯える毎日。そんな生活からの脱出は、全サラリーマンの悲願だ。
私もサラリーマンですから、気持ちが分からないでもないです。
- 上司からの理不尽な要求
- 部下への接し方も気を遣う
- 通勤や残業での時間拘束
サラリーマンは、時間単価の違いはあれど、基本的には時間の切り売りです。
また大なり小なり組織があり、その組織目標を達成するために集まった集団ですので、チームプレイが求められます。まして責任ある立場になったらその心労は少なくないでしょう。
ただ、もし対人関係のコミュニケーションや組織で働くことの煩わしさだけが先行して、それだけを理由に仕事を辞めては上手くいくはずもありません。
将来私が辞める決断をするときは、改めて「何のために辞めるのか」「本当にその辞め方でいいのか」明確に話せる状態にしておきたい。
対人関係の悩みがあるなら「嫌われる勇気」がほんとうにオススメ。
ぜひ読んで欲しい良本です。
「もともと居酒屋巡りが好きで、日に日に自分の店を持ちたい思いが強まっていくなかで人事異動があり、傘下の集客施設内に新しい店を立ち上げるプロジェクトを任されたんです。『脱サラの練習をせよ』と神様がプレゼントしてくれたように感じましたね」
児玉さんの場合は、もともと居酒屋経営が好きという目標があったようですので、強い動機であったのなら悪いチャレンジではないように思えます。
結果的に失敗してしまったものの、チャレンジしたことは賞賛に値します。
損失は気の毒だけど、挑戦したことは価値があること!
初期投資がかかり、参入障壁が低いビジネスは危険
記事本文にはこうあります。
退職金1500万円と銀行融資1000万円を元手に、東京都下に約16坪の大衆居酒屋を構えた。
「融資はすべて内外装費につぎ込み、食材にもこだわったため、損益分岐点は月商170万円。ところが初月は120万円しか売れず、さらに翌月は100万円を割る始末。虎の子の退職金がみるみる減っていくのは本当にツラかった」
今回は典型的な個人ビジネスの失敗例です。
- 初期投資に多額の資金を投入している
- 参入障壁が低い業界で勝負している
- 固定費が高い場所を選んでいる(と思われる)
詳細は分かりませんが、飲食店やコンビニオーナーなどは比較的スキルが不要な業界です。
そのため、誰でも始めやすい代わりに、大きな初期投資や固定費がかかるケースが多い。
また東京に店舗を構えていることが、大きな固定費を生み、ビジネスの継続を難しくしている可能性があります。
私も仕事で東京都内の店舗ビジネスに関わることがあるのですが、(もちろん場所によるものの)やはりかなりの維持コストがかかります。
始めやすい、初期投資かかる、固定費高い。
この3拍子揃っている商売は危ない。
失敗を顧客のせいにすると上手くいかない
当該記事で一番問題だなと思ったのはこの部分です。
まず記事のタイトルです。
タイトル→1500万円の退職金を元手に居酒屋経営。1年で破綻したワケは「客の意識の低さ」
客の意識の低さ?
これは雑誌の悪意もあるかもしれません。
参入が簡単なビジネスは、商売をかなりニッチで差別化されたものにしないと厳しいでしょう。
児玉さんのケースでは、食材などにもこだわり工夫をされたようです。
しかしそれが顧客にウケるとも限りません。自分が良いと思っていても顧客が良いと思わないものに価値はありません。
そしてなによりの負担が接客だ。 「おいしい料理でお客さんを笑顔に、なんて思っていましたが、来る客は今までの大企業サラリーマン人生では接したことのないような人ばかりで、大変なストレスでした。 『お前、こんな店やめてラーメン屋をやれよ』とか、とにかく説教をしたがる客が多い。故郷から取り寄せた珍しい食材を使ったこだわりの料理は見向きもされず、フライドポテトや焼き鳥のようなありふれたメニューばかり注文が入る現実にもうんざりでしたよ」
児玉さんは、どういうお客様を想像されていたのでしょうか?
- 自分が美味しいと思うものを
- 上品で優しいお客様が定期的に来店し
- 文句1つ言わずに食べてくれる
もしこのように考えていたら、、、
私も接客を必要とする仕事に長く従事していますが、お客様は正直です。
こちらが良いと思ったものに見向きもせず、本来売り込みたくなかった商品に目を向けるなんてザラですし、サービスが気に入らなければ文句を言われるなんて日常茶飯事です。
考えてみれば当然です。
一生懸命に働いて稼いだお金を、自分が提供するサービスに使ってくれるのですから、期待する満足を超えられなければガッカリします。
大きく期待から外れれば文句の1つも言いたくなるでしょう。
厳しいですが、今回のことは「フライドポテトや焼き鳥の価値を超える商品を生み出せていない」「接客や応対に不満があった」という現実があり、正直なお客様が店舗を評価しなかっただけのことでしょう。
なのでお客様のせいではなく、自責で考える必要があります。
他責思考でビジネスしてはいけないかと。
どういう心構えでいるべきか
最初に書いたように、サラリーマンを辞めることは悪くないし、自分のビジネスをするのは素晴らしいことです。
でも今回の記事を読むと、やはり簡単なことではないし、それなりの準備が必要ということが分かります。
私自身がFIREするときに、同じ失敗をしないように心にとめておきます。
個人的な意見ですがポイントが4つあります。
- 別の収入源を用意しておく(投資や副業)
- 再起不能になる金額を投資しない
- 高額なランニングコストが必要になるビジネスは慎重に
- ビジネス(日常も)は他責ではなく自責思考で
こんなところでしょうか。
サラリーマンを辞めるときにも副業が育っていて、そこからの収入があれば、事業で多少失敗しても生きていけます。また失敗したら再起不能になるような巨額な初期投資はしない。ランニングコストも十分に考える。
投資の始め方の記事はこちらです。
【FIREに必須】株式投資の始め方とオススメの投資法を解説【初心者むけ】
インデックス投資をして早くから資産形成しておくことも安心を生み出す重要なアクションです。
【FIREできます!】資産形成にオススメなインデックス投資とは?5つのメリット、デメリットも解説
以上を踏まえて、ばっちり準備してビジネスにチャレンジしてみたいものです。
また、どんなこともそうですが他責では上手くいかないものです。何をするにしても責任は自分が取る!というスタンスが成功する秘訣ではないでしょうか。
自分に言い聞かせていきます!
それではまた!