皆さん、こんにちは。ブルースです🦇(ブルースTwitter)
今回は幸せに生きるための考えが学べる書籍の紹介記事です。
自分に自信が持てない。自分を変えたい。
いつも他人の目や評価を気にしてしまう
そんな人のためにオススメできる書籍が「嫌われる勇気」です。
- 書籍レビュー
- 気になるポイントを一部要約
- Audibleで聴くのがオススメの理由
誰でも、大なり小なり必ず悩みを抱えて生きているでしょう。もちろん私もそうです。
しかし悩みに対して、解決したいとは思いながらも
- なぜその悩みが起こるか
- どうしたら根本的な解決ができるか
- どういう心構えでいればよいのか
こういったことを体系的に考えることはありませんでした。
日常、何となく他人と自分を比べたり、悲観的に考えてしまうことがあります。
皆さんはそのようなご経験はないでしょうか?
「嫌われる勇気」は、なぜ悩みが発生するのか、人間の本質的な部分に触れながら、どういう態度で自分の人生に臨めばよいか明確なメッセージを出してくれる一冊です。
この本を以下のような方にオススメします。
- 心理学に興味がある人
- 自分が幸せと思えない/自分に自信が持てない人
- 他者との関わりで悩みを抱える人
私は今回、この本をAudibleで聴きました。
後述しますが、物語形式で話が進んでいくためAudibleで聴くのが非常にオススメできる一冊です。
書籍レビュー
本書は心理学者の「アルフレッド・アドラー」が提唱したアドラー心理学を用いて、コミュニケーションの極意を説く一冊。
なんと世界累計では500万部超の売上のベストセラーです!
もともと精神科医であったアドラーが、患者の治療をしたり、目に見えない心の問題について考えた経験をまとめたものが「アドラー心理学」です。
心理学というと難しいイメージが湧きますが、本書は一方的に解説を行っていくような内容のものではありません。
アドラー心理学を教える「哲人」と悩みを抱える「青年」との対話形式で話しが進んでいきます。
全五夜に渡って、2人が「幸せに生きるにはどうすればよいか」をアドラー心理学の考え方をもとに議論しながら展開が進んでいきます。
第一夜 原因論ではなく目的論
第二夜 全ての悩みは対人関係にある
第三夜 自分と他者の課題を分離する
第四夜 対人関係のゴールは共同体感覚
第五夜 人生の意味はなにか
筆者は、心理学について詳しくありません。
ですが本書は「青年」の悩みに「哲人」がアドラー心理学を説きながらも、実際の生活で誰にでも起こり得るであろう事例への対処法、考え方が分かりやすく説明されており、非常に理解しやすかったです。
誰でも一度は経験するであろう対人関係の悩みへの適切な向き合い方や、物事を他責にせず常に自責として捉え自ら人生を変えていく。という考え方は強く共感できる内容になっています。
心理学というと「フロイト」や「ユング」が有名ですが、このアドラーを加えて「心理学の3大巨頭」と言われています。
ぜひお手にとって、アドラー心理学の考え方に触れてみてはいかがでしょうか。
気になるポイントを要約(一部書籍から引用)

人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである
アドラー心理学では、人間の全ての悩みが対人関係からくると定義されています。
- 顔の良し悪し
- 背の高低
- 裕福と貧乏
これらいずれも対人関係からくる悩みであると。
『個人だけで完結する悩み、いわゆる内面の悩みなどというものは存在しません。どんな種類の悩みであれ、そこには必ず他者の影が内在しています』
人間は、他者の存在を過剰に意識していることで、「劣等コンプレックス」を生み出しています。
アドラー心理学では、個人で完結しそうな悩みは「存在しない」と否定し、どのような悩みであっても必ず他者の影響を受けて生まれてくるものだと定義しています。
「悩みを消し去るには、宇宙の中にただ一人でいきるしかない」とあります。
文字通り他者の存在が無くなれば、人間の孤独という概念もなくなり、誰かと比較することもない。
しかし現実では、人間は生きている以上、対人関係が無くなることはなく常に誰かと繋がっています。
この繋がりに対する向き合い方、態度が重要であると述べられています。
課題の分離
それでは、対人関係の悩みを解決するにはどうしたらよいか?
そんな疑問が生まれてくると思います。
まず対人関係の発生原因は以下であると述べられています。
およそあらゆる対人関係のトラブルは、「他者の課題に土足で踏み込むこと、あるいは自分の課題に土足で踏み込まれること」によって引き起こされます。
誰しも常に「他人からどう思われるか?」
こう考えてしまうと思います。これはつまり承認欲求が現れたものです。
人は自分が良く思われたいと願うものですが、よくよく考えると「自分の評価をするのは他人」なのです。
他者があなたのことを好きになるか嫌いになるかは、他者しか選ぶことしか出来ません。
決して自分にはコントロールできないし、介在する余地はありません。
つまり自分をどう思うかは「他人の課題」なのです。
そして他人の期待に応えようすると、自分のためではなく「他者の期待を満たすために生きる」ことになってしまい、これが大きなストレスのもとになります。
ですから、大切なことは「自分の課題と「他者の課題」を明確に区別し、自分の課題に集中して取り組むことです。
そうすることで自分の人生が変わっていきます。
これは自分勝手に生きるとか、他者のサポートをしてはいけないということではなく、自分に集中しなさいというメッセージです。
自分が変わるのに必要なのは「嫌われる勇気」だけ
自分の好きなように生きるのは難しい。
そう考えてしまう人は多いかと思います。
他者の目を気にして、承認欲求を満たすことを求めて生きるのは、誰からも嫌われたくないという思いが根底にあるからです。
しかし、哲人はそれらを人間の本能的な欲望・衝動だと認めつつも、その欲望に従って生きることは自由ではないと明確に否定します。
なぜならその生き方は他人の奴隷、あらゆる他者に忠誠を誓って生きていることになります。
大切なのは、他者の期待を満たすように生きることではありません。
- やりたくもないことをやると言う
- 出来ないことを出来ると言う
- 嫌なことを嫌と言わない
これらは自分に嘘をついて生きていることになります。
だからこそ、他者の評価を気にせず、嫌われることを恐れずに承認されないかもしれないというコストを支払わないと、自分らしく生きるのは無理だと主張されています。
最後に申し添えておくと、この「嫌われる勇気」という言葉は、決して自己中心的にワガママに振舞って、結果嫌われてもいいということではありません。
この真意はぜひ、本書を手に取ってお読みいただきご理解いただくことをオススメします。
Audibleで聴くのがオススメの理由
本書は、Audibleで聴きながら読書をすることをオススメします。
- 悩みを抱えながら生きるのが苦しい青年
- 哲学者としてアドラー心理学を学ぶ哲人
2人の対話で物語形式で話が進みます。
吹き替えを担当されているプロの声優さんの声に感情が入り込み、青年の苦しい思いや、哲人の優しさや大らかさを感じながら聞き入ることができます。
抑揚があるので、文章で読むのとは違った良さを感じることができました。
最後には前向きに変わっていく青年の変化なども音声で楽しむことができます。
Audible は登録後の1ヵ月は無料なため、一度こちらの書籍でお試しいただいてみても良いかと思います。
以下のリンクから確認できますので、よろしければどうぞ!
Audible (オーディブル) – 本を聴くAmazonのサービスまとめ

本書を読んでみて、心理学に対する考え方が変わりました。
心理学というとどこか精神論、根性論のようなイメージがありました。(完全なる誤解ですね)
しかし本書はそのような雑なものではなく、人間を本質的に分析し、どう生きるのが幸せか考え抜いたアドラー心理学を体系的に記した1冊です。
- 自分の人生に向き合うため
- 真の意味で他者と良い関係を気付くため
- また1つの教養としても
非常にためになる1冊であると評価いたします。
ぜひ皆様もお試しになってはいかがでしょうか。きっと人生が豊かになる考え方が身につきます。
それではまた!!
アドラー心理学に関する本を以下にいくつか掲載しておきます。