皆さん、こんにちは。ブルースです🦇
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当ブログに訪問頂いたあなたは、きっとFIRE(セミリタイア)に憧れていることでしょう。
私もFIRE(Financial Independence Retire Early)つまり経済的自由を日々目指して、資産運用や節約に励んでいます。
FIREについてご存知ない方はぜひ以下の記事からどうぞ。
今回の記事では、山崎俊輔さん著書「日本版FIRE 超入門」の一部を解説してご紹介しています。
まずはじめに、本書を読まれる場合は
kindle unlimitedかAudibleに登録されることをオススメします。
kindle unlimitedなら無料購読が、Audibleなら無料で聴くことが可能です。
どちらも初月は無料で利用することができますので、試してみるのも良いと思います。
FIREについて語られる本は多くあります。
しかしその多くは、
- 節約
- 稼ぐ
- 資産運用
の3つに焦点が当たった本が多いです。
またFIREという概念はアメリカで生まれたものですが、日本とアメリカでは社会保障や税金の制度が違い、同じセミリタイアと言っても難易度も違えば、注意しておくべきポイントも違います。
本書は「日本版FIRE」ということで、一般のFIRE本で語られていることに加え
- 税金のこと
- 年金制度について
- 老後の考え方
などなど日本でFIREするために考慮しておくべきことについて言及しています。
日本でFIREするためには考えておくべきことが詰まっています!
FP(ファイナンシャル・プランナー)の視点から語られているので、具体的なプランニングの事例もあってイメージがつきやすいですよ!
目次
YouTubeでも解説動画を配信中
YouTubeで動画も配信しています。
- FIRE(セミリタイア)
- 資産運用や節約
- ためになる書籍
これらをメインコンテンツとして配信し、経済的自由になるために役立つ情報をお届けしてます。
ぜひお時間があるときにお越しいただき、チャンネル登録をよろしくお願いいたします。
今回の書籍の要約動画は以下からご覧いただけます。
FIREのために絶対必要な知識
本書は以下のような構成となっています。
- 第1章:FIREのキホン
- 第2章:もっと、もっと、稼ぐ
- 第3章:1円でも貯蓄額を増やすために節約する
- 第4章:貯めたお金をできるだけたくさん増やす
- 第5章:FIREのために絶対必要な知識
- 第6章:FIREを実行する3つのパターン
- 第7章:FIREを成功したあとのメンテナンス術
当記事では、第5章のFIREのために絶対必要な知識について一部をご紹介します。
第5章だけでも読み応えあります!
標準的な老後を理解すること
FIREするためには「ふつうの老後」がどのようなものかよく理解しておきたいです。
FIREしようがしまいが誰にでも老後は訪れますが、早期でFIREした後の老後は、基本的に定年まで働いた人よりも厳しくなることが考えられるからです。
ふつうの老後とは
- 退職金をもらう
- 公的年金で生活費を捻出する
- 貯めておいたお金で娯楽を楽しむ
簡単にいうとこの流れで成り立っています。
しかしFIREをするということは、多くの人にとっては「会社員を辞める」ことが当てはまります。
そうすると会社員の恩恵の1つである退職金や年金額の減少は避けれません。
老後に貰えるお金は100%減る!
さっさとリタイアすると将来貰えるお金は「ふつう以下」ということ。
ですから、FIREする人は
- 標準的な老後のプラン
- セミリタイア期間のプラン
2つのプランを考えるときに、年金などの将来貰えるはずだったお金が少ないことを前提にプランを練る必要があります。
FIREをするために考えておくべきこと
FIREするために考えておくべきこととして
- 住宅購入
- 保険のこと
- 教育資金
- 年金
- 介護や相続
- 老後の備え
などなど、、、考慮して計画すべきことはこれ以外にも様々です。
この記事では、「住宅購入」「適切な民間保険」「子供の教育資金」「年金」の4つについて簡潔に説明します。
ざっくり見ていきましょう!
住宅購入
家を購入することは、資産運用の世界では否定されることが多いですが、必ずしもマイナスの面ばかりではありません。
マイホームが無い状態で、老後に賃貸生活することが本当に良いか考える必要はあります。
老後は借りづらくなるという話もありますし、年を取ると体力、行動力も落ちますから自宅の方が安心できるかもしれません。
また購入費用さえ払えば維持コストはマイホームの方が安くなる傾向にあります。
FIRE後に収入がない(少ない)状態で月々の家賃を払い続けられるかはよく考えておく必要があるでしょう。
持ち家と賃貸のメリットデメリットを比較してみましょう。
<持ち家のメリット・デメリット>

<賃貸のメリット・デメリット>

また賃貸派の場合は、FIRE後は家賃を払い続けることが必要です。
60歳から90歳までの30年間、月6万円の家賃を払い続けると2,160万円必要です。これは結構な金額ですよね。
また仮に家賃10万円を老後と現役で60年間払い続けたとすると7,200万円にもなります。
これだけあれば住宅を購入してもそう変わらない金額です(地方なら結構良い家買えますよね)
以上のことから、一概に持ち家がダメ、経済的に損するとは言えないと思います。
持ち家は金銭的な損得だけでは考えるべきではありませんね。
ライフスタイルや価値観の違いがあったうえで、メリット・デメリットを天秤にかけて決めるべきです。
適切な民間保険
次に民間保険の必要性についてです。
結論、経済的余裕があるなら保険はほとんど不要であると言えます。
逆を言うと”資産が無い人は保険に入らざるを得ない”といえるでしょう。
高額療養費制度が強い
日本には高額療養費制度があります。
- 年間100万円を超える負担はほぼない
- 対象月が多いとさらに負担が減る
- 家族で医療費が嵩んだ場合もさらに負担減
年間100万円が取り崩せる時点で、医療保険の心配はないと言ってよいでしょう。
FIREめざして資産形成している人なら困難な金額ではないと思います。
日本の皆保険の強いところ
癌の場合を考える
癌で考えてみましょう。
- 30歳の人間が20年間で癌にかかる確率は1%程度
- 発症は殆どが高齢期に集中
従って、若い人がいくら保険料を払っても給付を受けられる可能性は激低です。
また医療保険の範囲で治療を受ければ、高額療養費制度の対象にもなります。
死亡したときの保障は必要か
こちらも結論、資産がある程度あれば保険に加入する必要なしです。
2,000~3,000万円の資産があれば十分死後も対応可能です。(もちろん家庭の状況によります)
- 独身なら葬式代があれば十分
- 既婚の場合でもパートナーが正社員なら生活は成り立つ
- 子には遺族年金が国から支払われる
95%の人は60歳まで生きる世の中です。
確率から考えても素直に貯金で備えておけば問題ないでしょう。
確率が低いことに極端に怯えず、現金で準備しておくだけでおおむね問題ない。
検討するべき保険は?
それでもどうしても心配。子供のためにも厚く備えておきたい。
そんな方には学資保険や都道府県の県民共済が推奨されます。
学資保険は利回りは低いですが、確実に学費を確保できますし、死亡すれば支払い免除になります。
県民共済は比較的安い掛け金で無駄が少ないです。
加入するべき保険は?
とはいえ保険は0で良いかというと、必ずしもそんなことはありません。
例えば、自動車の損害保険は必要です。
事故ったときのリスクも大きい(破綻レベル)ですし、相手側にも迷惑がかかります。
他にも住宅を購入したときの団体信用保険は必要です。
急死により家族にローンを丸々残すことになったら目も当てられないですから。
またFIRE後は、国民年金保険を払い続けていく必要があります。
確率が低くても、リスクが大きすぎることに対しては保険は必要!
子供の教育資金
子供の教育資金についてです。
子育てにかかる費用が、FIRE達成を遅らせるのは事実です。
子供1人が成人するまでには3,000万円が必要と言われており、とくに高校~大学卒業までには平均して1,000万円かかります。
ただし、ここはお金で考えるべきではないことです。
「FIRE達成したいがために子供を諦める」というのが良い生き方かどうかはよく考えた方が良いでしょう。
子供のいない人生が自分にとって良いものか、真剣に考える必要があると思います。
私自身3人の子供がいますが、子供たちはかけがえのない経験や喜びを与えてくれます。これはお金では計れません。
また子供は授かりものといいますから、必ずできるとは限りませんし、年齢を重ねるほど確率が下がっていきます。
子供のことはお金とは切り離して考えるべき。
FIREしたいことを理由に子供が要らないというのであれば、それはちょっと寂しいですよね。
FIREすることの年金への影響
最後に、少しだけ年金について考えてみましょう。
まず定年まで会社員として勤め続けた場合、年金=基礎生活費にすれば、基本的に生活が破綻することはありません。
厚生年金を払い続けてきたとしたら、大学初任給程度の収入にはなりますからね。
でもFIRE(早期退職)の場合は違い、貰える年金が大幅にダウンします。
年金は「国民年金」と「厚生年金」の2階建てになっています。
- 国民年金=20歳~60歳までの40年間払う義務あり
- 厚生年金=会社との労使折半で払う
国民年金は、満期満額払っても6.5万円/月にしかなりません。
義務ではあるものの、もし未納期間があれば貰える金額が減少してしまいます。
仮に25年支払って15年を未納だった場合、62.5%の基礎年金しか貰えないことになります。
厚生年金は「保険料納付期間の平均賃金×納付年数×生年月日での係数」で決まります。(ざっくりですが)
つまり
- 平均賃金が高い人は年金額が高い
- 加入年数が長い人は年金額が高い
ということです。
すなわち、FIREによるセミリタイアが早ければ早いほど、厚生年金で貰えるはずだった年金は減り、もし20年早くFIREした場合は貰える厚生年金は約半分ほどまで減少することになります。
FIREするなら、この貰えるはずだった年金分をリタイア前に用意することが必要!
金額は人によりますが、20年早くリタイアするなら2,000万円程度はみておきたい。。。
終わりに
一部の解説になりましたが、今回は以上です。
早期退職には、このようなリスクもあることを念頭においてFIREにチャレンジしたいですね。
また早すぎる退職に不安を覚える場合、50代でのFIREも選択肢におきたいところです。
人生100年、定年70歳という時代になりますので、50代でFIREするのは十分早期退職と言えるでしょう。
触れたのは本書のごく一部ですので、より深い内容についてはぜひ書籍を手に取ってお読みください。
他にも資産運用に関する書籍でオススメな本が気になる方は
FIREするなら絶対に読むべき「お金の本」ランキングTOP10
こちらの記事を見ていただけると読んでおくべき本が分かります。
一緒にFIRE目指して頑張りましょう!
それではまた!