皆さん、こんにちは。ブルースです🦇
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投資って難しいよね、、、
個別株は勝てないし、投資に割く時間もそんなにないし、、、
そんな人には、ぜひインデックス投資をオススメしたい!
本記事では、日本版のインデックス投資のバイブルである「お金は寝かせて増やしなさい」を要約してお届けします。
海外の本で「敗者のゲーム」や「ウォール街のランダムウォーカー」などインデックス投資を推奨する名著はありますが、どれも冗長で難しい本ばかりです。
その点本書は、
- 水瀬ケンイチさんの20年間のインデックス投資の実践録
- 日本人向けに要点をまとめて分かりやすく書かれている
- この一冊で入口~出口まで分かる
まさにインデックス投資のバイブル的な一冊です。
マンガ本として2022年1月5日に発売となりました。
初心者から上級者まで超オススメの一冊!
この記事ではその中でも
- 本書が伝えたいこと
- インデックス投資とは
- 資産配分(アセットアロケーション)の重要性
- インデックス投資の出口戦略
以上の4点について解説しています。
目次
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今回の書評を動画でも解説していますので、ぜひご覧ください。
初心者から上級者まで超オススメの一冊!
本書が伝えたいこと
結論、本書が伝えたいことは
お金はインデックス投資で寝かせて、空いた時間で人生を楽しもう
ということです。
多くの人は
- 投資のプロではない
- 投資が趣味でもない
- 忙しく毎日を過ごしている
こんな人ばかりだと思います。
プロでもない私たちが、それなりの成果を出せるのがインデックス投資です。
ですがこの投資方法は結果がでるのにそれなりの時間がかかります。
インデックス投資家は、
- 時間をかけてじっくり相場と向き合い
- 暴落時も決して売らず
- 淡々と入金を繰り返して
資産が雪だるま式に増えるのを待ち続ける必要があります。
その間でも人生には色々なイベントがあります。
投資のことばかり考えて、人生で大切な瞬間を見逃さないようにしなければなりません。
そんなことを本書は伝えたがっています。
インデックス投資とは?
インデックス投資とは?
まず株式投資は、通常は1社1社の株式にそれぞれ投資をするのが基本的な考え方ですが、どの会社が将来伸びて、どの会社がダメになるかを予測するのはプロでも難しいことです。
そこで、多くの初心者にオススメできるのは「投資信託やETF」といった色んな会社の株式の詰め合わせパックです。
数十から数千にも分散された株式を1つの投資信託で購入することが可能です。
その中でもインデックスファンドとアクティブファンドに分類されます。
- インデックスファンド→特定の指数に連動するように設計された商品
- アクティブファンド→指数を超えることを目的とした商品
アクティブファンドは、ファンドマネージャーがインデックスファンドを超えるように自らの判断で投資行動を行います。
指数といっても様々なモノが存在します。
- 米国の優良企業500社の精鋭であるS&P500
- 日経平均225は日経新聞が決めている指数
- Nasdaq100は米国のハイテク企業の集合体
自分で1社1社選ぶのが難しいので、指数に連動してくれるお任せ投資です。
自分で会社を選定しなくていいのは凄いメリット!
なぜインデックス投資を信じられる?
インデックス投資は、資本主義と人間の欲求を信じた投資手法です。
- どの株を買ったら良いか分からないけれど
- 人間は生活を豊かにしたいという欲望を常に持っている
- 資本主義社会はそうして今後も発展していく
それを信じて丸ごと市場を買っておくというやり方です。
未来は必ず良くなっていくというポジティブな投資です!
インデックス投資のメリット、デメリット
メリット
- 小額から購入可能、100円でも買える
- 分散投資ができる、株式以外も債券、コモディティ、REITも購入可能
- 運用会社が破綻しても投資家のお金が守られる
他にもまだまだありますが、代表的なものでは上記のようなことがいえます。
投資信託の運用には、販売会社、運用会社、信託銀行の3つが携わります。
仕組み上、そのいずれが破綻しても投資家の資産は守られるようになっています。
デメリット
第一に手数料がかかります。
手数料には
- 購入時手数料
- 信託報酬
- 信託財産留保額
購入手数料は無料なものが多くなってきています。
信託報酬は、保有しているとかかるランニングコストのようなものです。
信託財産留保額は、投資信託を解約する際に投資家が支払う費用です。
これらは通常の個別株とは違って、投資のコストになります。
なのでコスト管理が最も大切といっても過言ではない。
第二に儲けるのに時間が必要です。
インデックス投資は、いい意味で「市場平均」が取れる投資方法です。
それ以上もなければ、それ以下もありません。
あくまでも市場の平均点を取り続けて、緩やかに資産を増やしていくため、大きな資産に育てるのには10年20年といった運用年数が必要です。
投資信託の99%は不要
アクティブファンドとインデックスファンドの違いについては、上記で簡単にお話ししましたが、結論殆どの投資信託には投資する価値があるとは思えません。
日本の投資信託は約6000本あり、そのうち5000本以上がアクティブファンド、1000本以下がインデックスファンドです。
アクティブファンドは、人間の投資判断に任せるという性質と手数料の高さから、インデックスファンドには劣後するというデータもあります。
1年2年という短いスパンではインデックスファンドの成績を超えることもありますが、長期になればなるほどコストと人間の判断ミスが積み重なり、指数をアンダーパフォームしていきます。
そしてインデックスファンドを選らぶ場合も、低コストで分散のよく効いたものを選択する必要があります。
本書では、eMAXIS Slim オール・カントリーという全世界の株式3000社以上に分散投資する投資信託を推奨しています。
インデックスファンドでも、本当に優秀なファンドは一握りです。
資産配分の重要性
非常に重要なことですが、長期投資の結果は
- 銘柄選定でもなく
- 売買タイミングでもなく
資産配分(アセットアロケーション)で決まります。
アセットアロケーションとは、自分の資本を何のアセットにどれくらいの割合で投資をするか決めることです。
例えば以下のような配分があります。
- 外国株式25%
- 外国債券25%
- 国内株式25%
- 国内債券25%
このように株式だけでなく、債券(他にも金やREIT)を組み合わせることによってリターンはそこまで下げずにリスクを下げる方法があります。
どのようなリスクとリターンの想定で投資をするかは、個人の属性やメンタルの強さで決まりますから一概に正解は言えませんが、年齢や収入などを加味して、自分なりの適切なアセットアロケーションを構築していくことが重要です。
また運用を続けていくと、特定のアセットの成績が騰落することで、自分が考える理想の資産配分とズレてくることがあります。
それを適切な配分に直すことをリバランスと言います。
本書では、年に1度で良いので、投資信託であってもリバランスをすることを推奨されています。
インデックス投資の出口戦略
日本では、インデックス投資の歴史がまだ浅いことから「出口戦略」について書かれた書籍が少ないです。
人間はいつまでも生きられません。
資産を次の世代に継承していくことをしない限りは、どこかで投資も終わりを迎えないといけません。
資産運用するうえでは、どこかで必ず考えないといけない重要なことです。
本書では出口戦略について3つの手法が語られています。
- リアロケーション
- 定率売却
- 必要になった時には売る
人生の後半で取り崩すことになります。
必ず自分なりの戦略を立てよう!
リアロケーション
資産形成時、偏った資産配分を理想の形に修正していくのがリバランスでした。
リアロケーションは、PFの構成そのものを作り替えます。
<従来のPF>
- 外国株式25%
- 外国債券25%
- 国内株式25%
- 国内債券25%
<リアロケーション後のPF>
- 外国株式15%
- 外国債券35%
- 国内株式15%
- 国内債券35%
上記は極端な例ですが、株式の比率を落とすことで確実にリスクを下げることが出来ます。
出口戦略を考えるころには仕事を引退するなどして、労働からのキャッシュフローが無くなっている方も多いと考えられるため、株の比率を下げることは検討する必要があります。
定率売却
取り崩しフェーズに入ったら「定額」ではなく「定率」で売却することがオススメされています。
積立時期には毎月の給料を定額で積立てきましたが、取り崩すシーンでは定率で取り崩します。
株価が安い時に売りすぎないようにするための対策にもなりますね。
また株価が高いと思える時であれば、1ヵ月単位ではなく1年分の生活費などを一気に崩してしまうのも良いとされています。
このとき注意することが2点あります。
1点目は期待リターンからインフレ率をマイナスして見積もるということです。
もし期待リターンが4%で、インフレ率が1%なら取り崩せる金額は3%分ということになります。
日本でもここ最近では物価上昇がみられますので、この点はよく検討しておくべきでしょう。
2点目はPFの資産配分が変わらないように取り崩すことです。
理想のPFのバランスが変わらないように注意しながら各アセットを決めた割合で取り崩していきます。
こうすることで自分が決めた期待リターンとリスクのバランスを崩すことなく、資産の寿命を延ばすことができます。
必要になった時には売る
最後は「必要になったら、必要なだけ売りましょう」です。
私たちがお金を貯めている目的は「将来の安心のため」だけではなく、「お金を使って人生を有意義にするため」「豊かに暮らすため」でもあります。
お金が減るのが怖いという感覚に捉われて、いま必要な使い方ができないのは少々もったいないことだと考えます。
人生の後半において、使えるお金はどんどん使って、十分にその価値を発揮させて人生を楽しむのは大切なことです。
変に「合理性」ばかりで考えないことが必要ではないでしょうか。
あまり考えすぎず、使いたいときには売って使おう!
終わりに
今回は以上です。
「お金は寝かせて増やしなさい」のマンガ版は、とても素晴らしい内容でした。
- これから資産運用を始めたいと思っている方
- やり始めたばかりで型が決まっていない方
- もちろん中級者、上級者にも
どんな方にもオススメできる一冊です。
ぜひ読んでみてください!
それではまた!
インデックス投資には本書以外にも様々な有益な本があります。
以下2冊はとくにオススメの書籍です。