皆さん、こんにちは。ブルースです🦇(ブルースTwitter)
有益な投資の本が知りたい!
まだ投資を始めて間もないんだけど何から始めたらいい?
この記事はそんな方に向けて書いています。
本書「敗者のゲーム」は、1985年に初版が刊行され第6版が販売され、100万部を超える大ベストセラーです。
内容はまさに
- 初心者こそ最初に読むべき
- 上級者も基本に立ち返るために読み返すべき
こう言えるぐらい投資の本質をついた一冊です。
本書は非常にボリュームがあり、その全容をここには書ききれないため、重要なポイントに絞って私の理解を書いていきます。
手に取ってお読みいただくきっかけになれば幸いです(^^)
書評
私は、この本が伝えたいことを以下のように捉えました。
- アマである私達がプロに勝とうとしなくて良い。プロですら市場に勝てない。
- 生涯の投資プランを作ってインデックスファンドで長期ホールドが最適解
- 社会や家族に貢献することが重要
私もSBI証券や楽天証券を用いて定期つみたてを行っていますが、本書を読んでインデックスファンドにつみたて投資をすることの重要性を再認識できました。
初心者でもプロ顔負けの成績がだせる、現代の投資の最適解の1つであると言えます。
また本書では投資技術よりも、
- 投資をするうえで必要なスタンス
- 暴落が起きた時の心の持ちよう
- 自分の人生を自分で描くことの重要性
こういったことを学ぶことができます。
小手先のテクニック論ではなく本質に触れられますよ(^^)
以下、本書からの引用もいくつか用いながら述べていきます。
プロとアマではゲームの性質が違う。
TRW社の著名な科学者であるサイモン・ラモは、「勝者のゲーム」と「敗者のゲーム」の決定的な差を、『初心者のための驚異のテニス』という本の中で明確にしている。
「プロは得点を勝ち取るのに対し、アマはミスによって得点を失う」
「二つのゲームは基本的に正反対なのだ。プロのテニスは勝つために行ったプレーで結果がきまる「勝者のゲーム」であるのに対し、アマチュアのテニスは敗者がミスを重ねることによって決まる「敗者のゲーム」なのである。
本書では、テニスプレーヤーの試合を投資が例える一文があります。
プロの試合になると、お互いミスをしません。
そのため相手を崩すには、素晴らしいショットが必要です。
一方アマチュアのテニスはそうではなく、相手がミスをし墓穴を掘って得られる得点がほとんどです。
これを投資に置き換えると
- 投資の世界はプロにまみれている(機関投資家)
- 個人投資家は全体の10%にも満たない
- 企業分析の訓練を受けてIT装備をしたプロ相手に、(短期売買で)アマが勝つのは困難
つまりアマチュアの私たちはミスによって自爆して負ける。
ミスが少ない投資を目指すべき!
ということになります。

個人投資家のための十戒
また個人投資家のための十戒が記されています
①貯蓄すること
貯蓄して将来の支出や幸せのために投資するべき
②相場の先行きに賭けてはいけない
短期的な取引は、プロとの試合。プロには勝てない。
③税務上有利という理由で動いてはいけない
節税のためという理由があっても商品そのものに魅力が無ければ投資してはいけない。
保険も同様で、節税目的で入ってはいけない。
④自分の住宅を投資資産と考えてはいけない
キャッシュフローを生まない以上投資資産ではない。
ただし、幸せのためにはとても良いものになる。
⑤商品取引は考えものである
コモディティ取引は、経済的付加価値を生まないため投機的である。
⑥証券会社の担当者に気をつけなさい。
証券会社の人たちも儲けるのが仕事です。
投資家の資産形成<自分たちの儲け。これが本質です。
窓口には行かず、コストが安いネット証券を活用することがよいでしょう。
⑦いわゆる新金融商品に投資してはならない。
これらは投資家に「売るため」に設計されています。それを理解しましょう。
⑧元本、利息が安全だとか、リスクが少ないという理由だけで、債券に投資してはいけない
債券価格も株式同様に変動する。債券はインフレに弱い。
⑨長期の投資目的と投資方針、資産計画を文書にして書き出し、それに沿って行動すること。最低10年に一度、できれば毎年それを見直すこと。
人生の指針を長期視点で持つことが最も重要。
短期的な株価の変動に一喜一憂しないための心構えを持つ。
⑩直感を信じて投資してはいけない
上手くいって有頂天の時は大火傷が待っている。
落ち込んだときは、夜明け前が一番暗いということを思い出して何もしない。
あくまで売買は運用のプラスαと理解する。
インデックスファンドで長期ホールドが最適解
アマチュアはプロには勝てないとあります。
では、アクティブファンドに投資してプロに任せよう!
これも最適とはいえません。
プロである機関投資家でさえ、市場には勝てないと述べられています。
多くのアメリカのファンドマネージャーでさえ、長期でみた場合は市場平均を下回る結果になります。
1年で約6割、10年で約7割、20年で8割のファンドマネージャーがインデックスファンドに敗れることが分かっています。
たった2割の勝利するアクティブファンドを探すのは簡単ではないでしょう。
また手数料を考慮すると、アクティブファンドはインデックスファンドを大きくアウトパフォームする必要がありますが、この点も困難です。
インデックス・ファンドは、面白おかしくもないが、とにかく結果が出る。運用成果を測定している会社のデータによれば、インデックス・ファンドは、長期的には殆どのポートフォリオマネージャーを打ち負かしているといえる
ただ、すでに述べたインデックス・ファンドのメリットを享受するには、適切なファンドを選ぶ必要がある。それは、国際的にも最大限分散された、最小コストのファンドだ。
毎日の「天気」と「気候」は別物だ。「天気」は短期的な現象、「気候」は長期的な現象を指す。この違いは重要である。
つまり
- 分散が効いているか
- コストが十分低いか
- 信頼できる指数への投資か
こういった視点でインデックスファンドを選ぶようにしたい
また個人投資家は、その最大の武器である「時間」を活用して、超長期視点で投資を行うように心がけるべき。
インデックス投資について学ぶには以下の本もオススメです。
社会や家族に貢献しよう
資産形成していると目的を見失うことがあります。
- もっとお金が欲しい。貯めこまないと不安だ。
- 今を捨ててでも将来のために投資しよう
こんな感覚になることがありますが、これだと始末が悪いです。
- 今を良くすることに投資する(自己投資)
- 家族や大切な人が喜ぶことにはお金を使う
- 子供には資産よりも良い考え方や方法を継承する
今と未来のバランスを取ることが人生の成功に繋がると本書では述べられています。
個人投資家には、個人としての責任がある。自宅の建設、子供の教育、老後の生活費用、災害などの備え、想定以上の長生きリスク、年老いた親戚への医療費の支援、自分の学んだ学校への寄付。最後に私たちの殆どは、子供や孫の生活向上のため、何がしか遺産として残したいと願うだろう。
自分の資産を活かし、その本来持っている価値を最大限活用することで何ができるのか?それを決めることは、貯蓄の仕方、運用の仕方を決めるのと同様に、きわめて重要だ。目標は3つある。第一は、自分自身の引退後の生活資金の確保である。第二が愛するものへの遺産。第三の社会への「お返し」も、心に励みと充実感を与える。
世界最高の投資家の2人は、子供にはあまり残さないと決めている。ウォーレン・バフェットは言う。「子供に残す理想的な金額は、それで(したいと思うことを)何でもできる額であり、何もしなくてもよい、と思わせてはいけない。
ビルゲイツも同意見だ。「私が財産を社会にお返しし、子供にはその一部しか残すべきでないと考える理由の一つは、それが子供たちにとってよいことだと思うからだ。彼らだって働きに出て、社会に貢献すべきなのだ。それが充実した人生を送る重要な要素だと思う」
自分が大切にする価値観は何か。家族にはお金以外に何を残せるか。
余裕がある人は社会への「お返し」を考えるとより豊かになる。

まとめ
私は本書を読み終えて、
- 投資の世界の厳しさを認識
- 投資方針と目的を定期的に再確認する重要性
以上をより深めることができました。
また、基本的に本書ではインデックス投資を推奨していますが、個人的には個別株をはじめその他の資産への投資に挑戦することは良いこともあると考えています。
個別株投資をしようとすれば、財務分析や、社会情勢に目を向ける必要があります。
インデックス投資の欠点は、誰にでも放置で手軽にできるがゆえに、学ぶ機会の損失も孕んでいることと考えています。
毎月10万円投資しています!でも
- 株式会社の仕組みも
- 配当金がどこからでるかも
- EPSやPERという単語も
何にも知りません!
で気絶したように投資をしても、本当の意味での知識や教養にはつながらず、投資ライフは充実しないと考えます。
- 財務三表を学んでみる
- 個別企業にどんな将来性があるのか想像してみる
- SDGsやESGといったトレンドに目を向ける
こういった学びを通じて、個別に投資を行うことは知恵を深め、人生を豊かにすると考えられます。
エッセンスの1つとして取り入れることで、より人生が深まると考えます。
投資の始め方は別の記事でも書いています。
ご覧いただき、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
今回の記事が皆さんのFIRE達成のために、お役に立てたらうれしいです。
これからもFIRE目指して一緒に頑張っていきましょう!!それではまた。