皆さん、こんにちは。ブルースです🦇(ブルースTwitter)
皆さんはインデックス投資を行う際、どのようなポイントを確認して商品を選びますか?
- 過去実績?
- 信託報酬?
- モーニングスター評価?
さまざまな基準はあると思いますが、今回はベンチマークとの乖離を示す、「トラッキング・エラー」について考えてみます。
この記事を書くきっかけになったのは、Twitterでプロがこんなツイートをしていたからです。
やすたろさん、いつも有益な情報ありがとうございます(^^)
そしてちょうど私が投資をしていた商品でしたので、乖離があることにややショック!
で、せっかくなので他の投資信託のことも少し調べてみようとなりました。
短い記事ではありますが、ベンチマークとトラッキング・エラーについて学んだことを書きます。
この記事をみると以下のことが分かります。
- ベンチマーク、トラッキング・エラーってなに?
- いくつかの投資信託を比較
- 乖離があったらどうすればいい?
実際に私が投資している投資信託を確認してみましょう。
もし、投資信託やETFについてご存知ない場合、以下の記事をご覧ください。
【FIREできます!】資産形成にオススメなインデックス投資とは?5つのメリット、デメリットも解説
初心者は必見!インデックスファンドとアクティブファンドのどちらを選ぶべきか解説!
ベンチマークとトラッキング・エラーとは何か
SMBC日興証券のHPで分かりやすいものがあったので引用します。
ベンチマークとは、投資信託などが運用の指標としている基準のことです。多くの場合、投資信託が投資対象とする商品や市場の各種指数が用いられます。例えば、日本株式に投資する投資信託であれば、TOPIXや日経平均株価などの指数がこれに当たります。指数はその市場や商品の平均値を表すことが多いため、投資信託のベンチマークとして採用しているものもあります。投資信託の目論見書や運用報告書などに、ベンチマークの指定がされているものもあります。
これがベンチマークです。
よくある日経平均やS&P500などの「指数」を追いかけるということですね。
投資信託が1年で10%利益を上げたとしてもそれがよい結果だったのかはわかりません。なぜなら、その投資信託が対象とする市場の平均が1年間に15%上がっていたら、その投資信託は上手に運用できたとはいえませんよね? そこで基準となるのがベンチマークです。ベンチマークと比較して運用の成果がどのようであったかを評価します。したがって、投資信託が10%損を出していてもベンチマークが15%下がっていたら、「ベンチマークを上回った」ことになります。
これがトラッキング・エラー。
つまり、投資している指数との差を確認するものです。
指数が好調でも投資信託がアンダーパフォームしていれば儲からない。
逆にアウトパフォームすれば儲かったり、少ないマイナスで済むこともある。
指数をアウトパフォームするというのは非常に珍しいことのようです。
マイナスの乖離が少ないファンドに投資することが如何に大切かわかりますね💡

投資信託ごとの差を確認
運用商品の状況確認
やすたろさんのツイートをきっかけに、自分が投資している商品の月間レポートを確認してみました。
SBI証券の場合は、画像の右側の月間レポートの部分をみると確認できます。

私は、以下の投資信託を買っています。
- SBI・V・S&P500
- SBI・V・全米株式
この2本ですね。
ちなみに全米株式の方は、2021年6月29日に運用開始された商品です。
運用当初では、この指数との乖離がすぐには分からないため、1年間程度は様子をみたほうが良いようです。
SBI・V・S&P500は以下。

冒頭のツイートの商品は SBI・V・全米株式で3ヶ月で0.12%の乖離でした。
そう考えると同じバンガード社の商品に投資していても、商品によって差があるのが分かります。
SBIでいえば、S&P500と全米株式だったら前者の方が乖離率は優秀。
以下が、指数をアウトパフォームしているeMAXIS Slim S&P500です。

過去1年間で指数を超え続けているというのは大変すばらしい結果ではないでしょうか。
他の商品も少しだけ比較
SBI・V・全米株式の3ヶ月の乖離は-0.12%でした。

全米株式について、楽天全米株式もおなじくVTIに投資している商品ですので比較してみます。

乖離だけでみると楽天は優秀ですね!
投資信託の選定基準は、指数との乖離だけで選ぶわけではないが、乖離が少ないことは大切な要素の1つになる!
SBIの全米株式は、まだ日が浅いので今後様子見が必要と言えるでしょう。
とはいえ商品そのものは優良だと思いますので、そこまで気にする必要はなさそうです。
どんな要因で指数との乖離が起こるの?
指数に連動するってことは同じように株を買うってことでしょ?
なぜ乖離が発生するの??
指数との差がなぜ生まれるのか気になりますね。
今回のSBI全米株式の差の原因は分かりませんでしたが、以下のようなことが原因で乖離が起こるようです。(他にもあるかもですが、分かっている範囲で一部記載)
- 株を買うための売買費用
- ファンドの運用のための費用
- 解約したい人のための現金確保
- ファンドの純資産額の大きさ
様々な要素が乖離の原因になるが、少なければ少ないほど運用がうまい証拠と言えます。

乖離があったらどうすればいい?
乖離があったらどうすればいい?
実際に自分が持っている投資信託でベンチマークと乖離があったらどうすれば悩みますね。
私は以下で考えています。
- 1年ほどみて乖離が0.01~0.1%未満なら誤差と捉えて気にしない
- もしそれ以上の乖離になるなら、同じ指数に投資している優良なファンドへ乗り換えを検討
- 最初に買ったは課税を避けるため基本は売却しない(利益がある場合)
誤算といえる程度なら気にせず積み立てを継続。
0.1%を超え続けていれば、同じ指数に投資する別銘柄を探す。という感じで行動しようかと思っています。
やすたろさんは、投資する地域や指数でも乖離に差があると仰っているので、商品に応じて柔軟に対応することが大切ですね!
まとめ
今回のまとめです。
- 投資信託が追いかけている指数=ベンチマーク
- 指数との乖離=トラッキング・エラー
- トラッキング・エラーはマイナスが少なければ少ないほどよい
- 乖離が大きい場合、別の商品への乗り換えを検討してみよう
投資信託の運用の差をつけるのは、手数料やベンチマークとの乖離などのファンドの実力(運営努力)に依存しますね。
インデックス投資は手間暇がかかりませんが、こういったポイントは頭にいれておき定期的にチェックしておくとより良い商品に投資するチャンスが生まれそうです。
今回の記事が参考になれば幸いです。
管理人は、FIRE(Financial Independence Retire Early)、経済的自由の実現を目指しています。
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それではまた!